こんな文章がありました。

たとえば、百問の問題があって、そのうちの一問が「鉄の融解温度は何度ですか?」という問だったとしよう。これに対して、それがわからなくて、たとえ一か八かであったとしても、「八十度」などと書く人間は、他の九十九問が全て正解でも、そのテストを0点にすべきである。少なくとも工学部では、つまりエンジニアとして、生きていけない。失格である。それが単純な書き間違いであっても許されない。八千度なら、単なる間違い。八万度でも、まあ、許される。その問題だけ減点すればよい。しかし、八十度ではやはり駄目だ。
どうも、試験の配点というのは、融通が利かない。
一つでも非常識なことが発覚すれば、社会では抹殺される。試験の評価も、そうあるべきではないだろうか。

いや、そのとおりだなぁっと思っただけです、はい。
ちなみに森博嗣さんの『工学部・水柿助教授の日常』からの引用でした。